キルギス旅行のベストシーズンはいつ?気候の特徴と季節の魅力を徹底解説
みなさん、サラマトスズブ!中央アジア専門旅行社アシュトラベルの編集長スギウラです。
中央アジアの秘宝ともいえるキルギス。壮大な山々、広がる草原、そして夜空いっぱいの星々…その魅力に心惹かれる方も多いのでは?
でも、初めてキルギスに行く場合、いつ行けば一番楽しめるのか迷いますよね。実は、キルギスの楽しみ方は季節ごとにまったく違います。
今回は、キルギス旅行のベストシーズンと各シーズンの魅力をご紹介。これを読んで、理想のキルギス旅行を計画しましょう!
キルギスの気候は複雑
まずは基本情報として、キルギスの気候の特徴を紹介。キルギスの気候を一言で表すなら、季節をミックスしたカクテル。一見シンプルに見えて、体験すると「おっ!」と驚く複雑な味わいがあります。
それもそのはず、キルギスは山岳地帯が広がる国。標高800mの都市もあれば、4,000m級の山脈も。一般的に標高が1,000m上がるごとに気温が約6℃下がり、標高が高い場所は天気が変わりやすいといわれています。つまり、同じ地域でもスポットや時間帯によって気候が違い、「夏=暑い」「冬=寒い」と一概にはいえないのがキルギス。
例えば、下記は2022年の首都ビシュケクと東京の月ごとの平均最高気温と平均最低気温。
ビシュケク
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月平均最高気温 | 6.6℃ | 7.6℃ | 11.4℃ | 23.8 | 25.4℃ | 31.6℃ | 34.2℃ | 30.3℃ | 28.3℃ | 18.4℃ | 10.2℃ | 1.8℃ |
月平均最低気温 | -1.7℃ | -3.4℃ | 2.1℃ | 10.6℃ | 13.3℃ | 17.7℃ | 19.4℃ | 16.2℃ | 13.5℃ | 5.7℃ | 1.0℃ | -6.7℃ |
月降水量 | 16mm | 24mm | 154mm | 53mm | 81mm | 23mm | 8mm | 6mm | 1mm | 40mm | 90mm | 19mm |
東京
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月平均最高気温 | 9.4℃ | 10.5℃ | 16.6℃ | 20.2℃ | 23.5℃ | 27.6℃ | 31.7℃ | 32.0℃ | 28.8℃ | 21.5℃ | 19.1℃ | 12.2℃ |
月平均最低気温 | 1.1℃ | 1.1℃ | 6.1℃ | 11.1℃ | 14.8℃ | 19.6℃ | 24.4℃ | 24.3℃ | 21.1℃ | 13.8℃ | 10.7℃ | 3.7℃ |
月降水量 | 23mm | 71mm | 111mm | 225mm | 198mm | 64mm | 233mm | 105mm | 310mm | 118mm | 103mm | 57mm |
気象庁HPの2022年データを参考に筆者作成 https://www.jma.go.jp/jma/index.html
これを見ると、「東京に比べて冬は寒くて夏は暑い」ぐらいのことはわかりますが、実際にはそう単純ではありません。同じビシュケク市内でも気温が全然違ったり、時間帯によって夏なのに冬のような寒さになったり。
キルギスの気候を表現するのはなかなか難しいですが、あえていうなら次の3つの特徴があります。
一日で2つの季節?昼夜の寒暖差が大きい!
キルギスの気候を甘く見てはダメ。昼間は30℃で「真夏だ!」と思っても、夜には15℃前後の秋のような気温まで下がり、まるで2つの季節を一日で体験しているかのような気分に。
ということは、旅行中の服装もTシャツから防寒具まで季節をまたぐラインナップが必要。夏にキルギス旅行をする場合でも、羽織れるものを用意しましょう。
乾燥と紫外線が強烈!キルギスの太陽は全力全開
キルギスの日差しは、地元の遊牧民も思わず「まぶしい!」と言いたくなるレベル。しかも乾燥しているので、肌のケアを怠ると文字通りカサカサの砂漠肌に変身してしまいます。乾燥肌の私にとって、キルギスの空気は水分を吸い尽くす砂漠です。恐ろしい…
日焼け止め、帽子、サングラスは、キルギス旅行の持ち物基本セット。夏は紫外線が強烈なので、対策はしっかりと。乾燥対策にはリップクリームや保湿クリームもお忘れなく。
山の気まぐれに振り回される天候
キルギスは降水量が少ないですが、山では急に悪天候になったり夕立が始まったりすることがあります。トレッキングなどのアクティビティをするときは、雨具を準備していざというときに備えましょう。
キルギス旅行のベストシーズンと季節ごとの過ごし方
キルギスの楽しみ方は季節によってさまざま。ベストシーズンでの楽しみ方や季節ごとに全然違う楽しみ方をチェックし、自分にぴったりな時期を考えてみましょう。
全力で満喫できるベストシーズンは初夏〜秋
キルギスのベストシーズンは6〜9月。この時期、まるで「大自然の舞踏会」のように華やか。
夏は、緑あふれる山々や空の青さを映す湖、果てしなく広がる草原が旅人を迎えてくれます。特にソンクル湖やイシククル湖では、息をのむ美しさを堪能できますよ。ビシュケクは30℃を超える日もありますが、山岳地帯に足を踏み入れると一気に涼しさを感じられて気持ちいいです。
秋になると、山々が赤や金に染まり、まさに自然が描く油絵のような美しい紅葉風景が広がります。空気は澄み渡り、晴天が続くので、アウトドア好きにはたまらない季節。秋の終わりには山の頂にうっすら雪が積もり、「冬がやってくるぞ~」という自然からのサインも楽しめます。
それから、この時期は遊牧民の暮らしを体験するチャンス。絶景での乗馬や伝統的なテント「ユルト」への宿泊を通して、非日常を体験できます。
観光シーズンは3〜11月頃
観光に向いている時期は、3〜11月頃。つまり、春の始まりや冬前でも大丈夫。ベストシーズンと比べると、快適さや景色の点で物足りないところもありますが、違った楽しみ方ができます。
例えば春の始まりの山岳地帯では、突然の雪や雨に見舞われることも少なくありません。まだ緑が少なく、イメージしていたキルギスの景色と違うこともあります。ただ、春の始まりのキルギスも魅力あふれる時期です。雪解け水が川や湖を満たし、美しい花々が咲き始める様子を堪能できます。雨具や防寒具を用意するなど、しっかりと対策をしてキルギスの春を楽しみましょう。
冬のキルギスは絶景の雪景色!でも寒さにはご注意を
冬のキルギスは、スキーリゾートとして大人気。毎年、ヨーロッパや周辺諸国からスキーやスノーボードをしに、プロからアマチュアまでたくさんの人で賑わいます。特にカラコルのスキーゲレンデは、地元の人々や海外の観光客で賑わう大人気スポット。
「そんなに人気なら冬もベストシーズンでは?」と思われるかもしれませんが、寒さのレベルが桁違いで、誰でも準備なしで楽しめるとはいかないんです。地域によっては-30℃近くになることもあり、「冷凍庫より寒い!」なんてことも。防寒対策は靴下の二重履きや手袋の重ね着など徹底的に。それでも寒さが骨身に染みるなら、ゲストハウスで熱々のコーヒーやスープをいただきましょう。
準備を徹底して、夏のキルギスとは違う魅力を見つけに行くなら冬もおすすめです!
あなたにぴったりの季節を見つけて、大満足なキルギスの旅へ!
キルギスは、四季が織り成す「自然の劇場」。夏は涼しい高地でアクティブに遊び、秋は紅葉を背景に静かに散策。冬は雪景色とスキーで冒険し、春は花々と雪解け水が奏でる生命のリズムを堪能。どの季節も、それぞれの魅力がぎゅっと詰まっています。
キルギス旅行が初めての方や「気軽にリフレッシュしたい!」と思う方には、夏から秋のベストシーズンがぴったり。逆にキルギスの違った一面を見に行きたいなら、春や冬に行くことをおすすめします。自分にぴったりの季節を選んで、キルギスの自然と文化を思いっきり満喫してくださいね!
おすすめツアー
アシュトラベルでは、現地ガイドが案内するトレッキングや文化体験ツアーが充実。季節にあわせたツアーで、さまざまな楽しみ方を提案しています。
例えば、夏のベストシーズンに旅行するなら、ソンクル湖での乗馬やユルタでの宿泊体験ができるツアーがおすすめ↓
また、キルギスの冬景色を見ながら馬で駆け抜けるツアーもあります↓
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sugiura
アウトドア好きのアラフォー編集者。ユニークな体験を求めて国内外をさまよう。デジタルデトックスに憧れて旅に出るも、結局パソコンを手放せないのが悩み。