カザフスタンの南東部、天山山脈の奥深くにひっそりとたたずむカインディ湖。水面から無数の枯れ木が突き出る不思議な景観は「沈んだ森」と呼ばれ、まるで異世界のような雰囲気を漂わせています。

地震が生んだ神秘の湖

カインディ湖（Lake Kaindy）は、標高約2,000mの高地に位置し、長さ約400m、水深は最も深い場所で30mほど。現在の湖が形成されたのは、1911年に発生した「ケベン地震」がきっかけです。

地震によって山の斜面が崩れ、土砂が谷をふさいだことで自然のダムが誕生。そこに雨水が溜まり、もともとあった針葉樹の森が丸ごと水没し、現在の幻想的な湖ができました。

水面に浮かぶ「沈んだ森」の絶景

カインディ湖最大の見どころは、水面からまっすぐ突き出すトウヒの木々。水温が非常に低いため、沈んだ木々が100年以上腐らずにその姿を保っているといわれています。

湖水はターコイズブルーに輝き、透明度も高く、湖の下にはまるで時間が止まったかのような水中の森が広がっています。その神秘的な光景は、世界でもここでしか見られない唯一無二の絶景です。

カインディ湖のアクセスと楽しみ方

カインディ湖へは、カザフスタンの都市アルマトイから車で約3〜4時間。周辺に公共交通は整備されておらず、ツアーやチャーター車の利用が一般的です。

湖の手前までは車で行けますが、最後の30分ほどは徒歩移動。ハイキングを楽しみながら湖を目指します。現地では写真撮影やピクニック、季節によっては乗馬や釣りなどのアクティビティも体験できます。

近郊の絶景スポットとあわせて

カインディ湖のある一帯は「コルサイ湖国立公園」に指定されており、近くには美しい「コルサイ湖」や迫力ある「チャリンキャニオン」など、他にも見どころが多数あります。

ゆったりと自然を楽しみたい方は、サティ村に宿泊しながら周辺を巡るのもおすすめです。

カザフスタン観光で訪れたい絶景のひとつ

カインディ湖は、カザフスタン観光でぜひ立ち寄りたいスポットの一つ。湖面に浮かぶ枯れ木と青く澄んだ湖水が織りなす風景は、訪れる人の記憶に深く残るでしょう。

アクセスがやや難しい場所ではありますが、アシュトラベルではカインディ湖やコルサイ湖を巡るガイド付きツアーもご用意しています。効率よく、安心してこの神秘の湖を楽しみたい方は、ツアーもぜひご検討ください。

詳しいコラムはこちら