キルギス国旗の“中央の模様”は何?|知られざる遊牧文化のシンボルをひもとく

サラーム!中央アジア絶景旅アシュトラベルのSugiです。
キルギス国旗には真ん中に黄色いマークがあるのですが、どんな意味かご存知ですか?
実はあの中心部分には、遊牧民の暮らしと世界観の核心が刻まれています。
今回は、キルギス国旗に込められた意味をご紹介!これを読めば、キルギス旅行がもっとディープに楽しめるはず!
国旗の中心にあるのは「トゥンドゥク」

キルギスの国旗の中央に描かれている丸い模様は、ユルタ(またはユルト、遊牧民の移動式住居)の天井部分「トゥンドゥク」。
ユルタに入ると、頭上に丸い木組みが見えます。
これが天井を支え、光や煙を通し、家族を包む“家の中心”。
キルギスでは古くから、
- 家族
- 始まり
- つながり
を象徴する、非常に大切な存在とされています。
いわば 「家の心臓部」=トゥンドゥク。
それが国旗の中心に描かれているのは、キルギス人にとって家族と絆が何より重要という価値観の表れ。
街中を見ると、このトゥンドゥクのモチーフは建物や公園の装飾にも多用され、現代でも“キルギスらしさ”を象徴するデザインになっています。
キルギスの中心地にあるGUMデパートの照明もトゥンドゥクでした⇩

ユルタはキルギス文化の原点

昔の遊牧民は、ユルタを移動しながら使い、季節の暮らしに合わせて家を組み立て、解体して生活していました。
今でも祝祭、観光、ゲストハウスなど、文化的シンボルとして大切に使われています。
モンゴルのゲルとどう違う?

キルギスのユルタはモンゴルのゲルと似ていますが、ちょっとした違いも。細かくみていくとたくさんありますが、今回は大きく2つを紹介。
違い①キルギスのユルタは背が高い傾向


ゲルもユルタもさまざまなサイズがありますが、どちらかというとキルギスのユルタの方が背が高め。
前にモンゴルの遊牧民になんでかなあと聞いてみたら「モンゴルは草原で結構強い風が吹くから、背が高いと飛ばされないか心配」といわれ納得。
そういえば、キャンプのとき風が強い場所では背の低いテント持っていてたなあとキャンプ好きの私は思い出しました。
違い2 柱の有無


モンゴルのゲルは中央に2本の柱があり、側面と柱の両方で屋根を支える仕組み。
一方、キルギスのユルタには中央の柱がありません。側面の骨組みだけで支え、さらに天井へ伸びる多くの棒でトゥンドゥクをしっかり固定。
ユルタは「柱がない」という独自構造のおかげで、ユルタに入ると視界が大きく開け、トゥンドゥクがより印象的に。
一方のモンゴルのゲルには、柱があることでとっても興味深いお話が⇩
キルギス国旗の赤・太陽・40本線の意味

キルギス国旗は、赤地に太陽、その中心にトゥンドゥクというシンプルな構造。
色や本数にも明確な意味があります。
赤色
諸説ありますが、英雄叙事詩『マナス』に登場する英雄が掲げた旗の色に由来といわれています。
勇気・強さ・団結を象徴。
太陽
キルギスの大地に光をもたらす生命の象徴。
40本の線(光)
キルギスをつくったと言われる40部族の団結を表す。
【小ネタ】2023年にデザイン修正!理由は…


国旗の太陽が「ひまわりに見える」と指摘されたことから、2023年に太陽光の描き方が少しシャープに変更。
個人的には本当にそれが理由?と疑問ですが…あんまりひまわりに見えないし。
周りのキルギス人に聞くと「前の方がよかった」という声も。
私はかっこいいのでどちらも好きですが、前の方が動きがあって印象に残りやすいかなと思います。
旅で“国旗の意味”を知ると、景色の見え方が変わる

国旗の中心にあるのは、単なる模様ではなく、キルギスの暮らしと精神そのもの。
ビシュケクのの至るところで日常的に見かけます。キルギス人は国旗が大好きなんだなあといつも思います。
さあ、もう国旗の意味がわかったので、キルギス旅行が10倍楽しくなるはず!ユルタに宿泊するとき、ぜひ天井を見上げてみてください。キルギスの人たちの思いや暮らしを感じられるかもしれません。
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キルギスは個人旅行も可能ですが、現地で使われている言語はロシア語とキルギス語が中心。英語はあまり通じず、土地勘がない旅行者にとっては行動しづらい場面が少なくありません。
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sugiura
アウトドア好きのアラフォー編集者。ユニークな体験を求めて国内外をさまよう。デジタルデトックスに憧れて旅に出るも、結局パソコンを手放せないのが悩み。
