中央アジア旅行の予算はいくら？キルギス・カザフ・ウズベクの費用を在住者が解説

2025年12月23日

サラマトスズブ！中央アジア絶景乗馬ツアーアシュトラベルのSugiです。

私は現在キルギスに住んでいますが、お隣のカザフスタンやウズベキスタンにも実際に足を運んで旅をしてきました。その経験をもとに、旅行者の皆さんが一番気になる「お金」の話を正直にお伝えします。

中央アジアといってさまざまな国がありますが、今回は特に人気の4つの国の旅行予算について。

「未知の世界すぎていくら持っていけばいいかわからない！」という悩み、この記事を読めばスッキリ解決します。予算を賢く把握して、夢の絶景旅へ一歩踏み出しましょう！

Q. 中央アジア旅行の予算は、総額でいくらくらいかかりますか？

結論から言うと、航空券と現地での旅費を合わせて15万円〜50万円ほど。

価格帯が幅広いのは、どこに行くかで予算はかなり変わるからです。また、航空券を買う時期や、旅の目的、旅の仕方（ツアーなのか個人旅なのか）でも違います。

航空券は往復で8万円~20万円。時期・行き先・ルートによって大きく変わります。

まず、目的地によって選べるルートが異なります。各国の代表的な行き方は以下の通り。

このように、ウズベキスタンは直行便で快適に、キルギスやカザフは経由便を組み合わせて冒険気分で向かうのが今のスタイル。

航空券が高くなる時期は主に夏。

経由便を選ぶ際、特に注目してほしいのが「韓国経由」と「中国経由」の違い。ここは予算だけでなく、旅の快適さにも大きく関わる大事なポイント。

乗り継ぎのスムーズさと確実性を重視するなら韓国経由。仁川（インチョン）空港は設備も整っていて、まるでショッピングモール。スケジュールが読みやすく、現地での時間を無駄にしたくない旅にぴったり。

仁川~アルマトイはT’wayが週に2回運行。きれいな機体でCAさんも親切な人が多い印象です。注意点は、行きも帰りも深夜便なこと。

一方で、安さを最優先するなら中国経由が狙い目。時期によっては、驚きの格安チケットが見つかる場合もあります。

ただし、中国経由は一度入国手続きが必要だったり、乗り継ぎの待ち時間が非常に長かったりと、少しハード。「トラブルも旅のスパイス！」と思える方や、バックパッカーさん向けのルートといえるでしょう。

キルギス・カザフは「夏以外」、ウズベクは「真冬」が狙い目です。

キルギス・カザフスタン ベストは5〜9月の夏。冬や秋は寒さが厳しいですが、その分チケットは安くなる傾向にあります。
ウズベキスタン ベストは過ごしやすい春秋（4〜6月、9〜10月）。真冬はオフシーズンのため安め。夏は酷暑ですが、日本の夏休みと重なってあまり安くならないことも。

あえてシーズンを少し外すのが、旅費を賢く抑えるコツです！

次に、現地で使うお金の相場。

中央アジア3か国（キルギス・カザフスタン・ウズベキスタン）は、それぞれ物価の個性が異なります

2か国の物価は日本よりやや安め。日本の物価の7-8割のイメージです。食事は10ドルあればお腹いっぱい楽しめます。

ただ、何でも安いわけではなく、旅の全体予算は「何をするか」でだいぶ変わります。

キルギス： 人気のソンクル湖やイシククル湖は首都から離れているので、送迎費や宿泊費が必要。乗馬するなら馬代も。英語が通じない場面が多く、しっかり楽しむならガイド同行が安心。
ウズベキスタン： 歴史遺産を巡るための入場料や、都市間を結ぶ高速列車のチケット代、刺繍体験の費用が主な出費になります。

現地費用の目安は1日1.5万円〜5万円。安く済ませることもできますが、体験にお金をかけると、旅の質が格段に上がります。

一方、カザフスタンは少し様子が違います。食事は安いものから高いものまでさまざまですが、アスタナやアルマトイなどの都市部での宿泊は、日本と同程度、あるいはそれ以上の予算が必要な場合も。

また、昨今人件費が高騰しており、送迎費用やガイド費用はキルギスやウズベキスタンよりもやや高めです。

中央アジアは個人で安く回ることもできますが、特有の難しさがあります。

実はここが一番の落とし穴。中央アジアは、国によって言語事情が複雑です。

国	主な言語	英語の通じやすさ
キルギス	キルギス語・ロシア語	若い人は通じることもあるが、基本に都市はロシア語地方はキルギス語
カザフスタン	カザフ語・ロシア語	都会では時々通じる程度。基本はロシア語
ウズベキスタン	ウズベク語・ロシア語・英語	キルギスやカザフより通じるが、基本はウズベク語