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ウズベキスタンってどんな国?旅行前に知るべき基本情報まとめ【保存版】

サラーム!中央アジア絶景旅アシュトラベルのSugiです。

今回は、私が実際に行ってみて、個人的に「中央アジアの大阪」のような活気を感じた国、ウズベキスタンの紹介。

旅の前に欠かせない基本情報を解説します!

ウズベキスタンはどんな国?基本情報をチェック

「名前は聞いたことあるけど、具体的には?」という方へ。ウズベキスタンは、シルクロードの中心地として栄えた歴史と、活気に満ちた「商人の街」の雰囲気が同居するエネルギッシュな国です。

面積は日本の約1.2倍!

ウズベキスタンの面積は約44万7,400平方キロメートル。

  • 日本の約1.2倍の広さです。
  • 国土の大部分はキジルクム砂漠に覆われていますが、東部には天山山脈の枝脈が迫り、豊かな緑や川もあります。

カザフスタンが「世界最大の内陸国」なら、ウズベキスタンは世界に2つしかない「二重内陸国」(海に出るまでに2つの国を越えなければならない国)という、さらに珍しい地理的特徴を持っています。

人口は約3,703万人で中央アジア最多!

中央アジア諸国の中で、もっとも人口が多いのがウズベキスタンです。

  • 人口は約3,703万人(2024年推計)。
  • これだけ人が多いからこそ、街中やバザール(市場)はいつも活気にあふれています。

首都タシケントは近代的な大都市

ウズベキスタンの首都はタシケント

  • 人口は約304万8,000人で、中央アジア最大の都市です。
  • 1966年の大地震後に再建されたため、道幅が広く、近代的なビルや美しい地下鉄が走る大都会。
  • 一方で、サマルカンドやブハラといった「青の都」の古都たちとは、また違った洗練された魅力があります。

ウズベキスタンの場所は?

地図で見ると、まさに中央アジアの心臓部!

  • 北にカザフスタン、南にアフガニスタン、東にキルギスとタジキスタン、西にトルクメニスタンと隣接しています。
  • 古くからシルクロードの要所として、東洋と西洋を結ぶ中継地点の役割を果たしてきました。

日本との時差とフライト時間

  • 日本との時差: -4時間。日本が正午のとき、ウズベキスタンは朝の8時です。サマータイムはありません。
  • フライト時間: 成田国際空港からウズベキスタン航空の直行便で約9時間

ウズベキスタンの気候とベストシーズン

ウズベキスタンは日本と同じく四季がありますが、その気温差はかなりダイナミックです。

夏は45℃超え!?冬はしっかり寒い

ウズベキスタンは典型的な大陸性気候です。 夏(6月〜8月)は非常に暑く、特に西部の砂漠地帯では気温が45℃を超えることもあります。 7月初旬から8月中旬までの期間はチッラと呼ばれ、一年の中で最も暑さが厳しい時期です。 ただし、湿度が低く乾燥しているため、日本の夏のようなジメジメ感はありません。

冬は比較的短いものの、朝晩の冷え込みはそれなりに厳しくなります。 12月から2月にかけては防寒対策が必須。

旅行に最適なシーズンは?

観光を思いっきり楽しむなら、春か秋を狙うのが正解です。

  1. 春(5月〜7月前半) 気候が最も安定しており、観光に最適なシーズンです。 色とりどりの花が咲き、街歩きが最高に気持ちいい時期です。
  2. 秋(9月〜10月) 厳しい夏の暑さが和らぎ、過ごしやすくなります。 バザールには旬の果物が並び、グルメを楽しむのにもぴったりな時期です。
  3. 冬(11月〜3月) 冬に訪れる場合は、東京の真冬程度の服装を準備すれば、普通の観光には問題ありません。 過度な防寒装備は必要ありませんが、朝晩の気温差には注意してください。

どんなに暑い時期でも、ウズベキスタンの人たちは街をきれいに飾り、旅行者を元気に迎えてくれます。そんなサービス精神旺盛なところも、私が大阪のような活気を感じる理由です。

ウズベキスタンの文化・歴史を知ろう

ウズベキスタンは多民族が暮らす国で、古くからの伝統と近代的なライフスタイルが混ざり合っています。

言語とコミュニケーション

公用語はウズベク語ですが、ロシア語も非常に広く通用します。

  • 都市部の若者を中心に、ウズベク語よりもロシア語の方が得意という人も少なくありません。
  • 街中の看板などは現在ラテン文字が基本ですが、キリル文字も併用されています。
  • ソ連時代に教育を受けた世代では、ラテン文字をよく読めない人もいるため、両方の文字が街に溢れています。

宗教と生活

国民の多くはイスラム教(スンニ派)を信仰していますが、キリスト教のロシア正教なども共存しています。

  • イスラム教徒が多数派ですが、お酒に対しても比較的寛容で、生活スタイルはリベラルで穏やか。
  • ただし、お隣のキルギスやカザフスタンに比べると、社会的なルールが少しきっちりしている印象を受けるかもしれません。
  • 例えば、観光スポットであるミナレット(塔)周辺などではドローン規制が厳格です。キルギスなどでは自由に飛ばせる場所が多いですが、ウズベキスタンでは事前のルール確認が欠かせません。

ざっくり学ぶ歴史

ウズベキスタンの歴史は、まさに文明の交差点としての歩みその道です。

  • 古代:シルクロードの要衝として、ソグド人などが活躍し、壮麗な都市文化が花開きました。
  • ロシア・ソ連時代:19世紀後半からロシア帝国の支配下に入り、その後ソ連の一部となりました。
  • 独立:1991年のソ連崩壊に伴い、ウズベキスタン共和国として独立を果たしました。

どこへ行っても建物をきれいに飾り、自分たちの国をよく見せようとするサービス精神は、長い歴史の中で世界中の旅人を迎え入れてきた商人たちの誇りを感じさせます。

ウズベキスタンの絶品グルメ!「プロフ」の聖地へ

ウズベキスタンはどこへ行ってもご飯が美味しいのが魅力ですが、中でも外せないのが国民食のプロフです。

無形文化遺産にも選ばれたプロフ文化

ウズベキスタンのプロフは、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている誇り高い料理です。

  • お米、肉、人参、玉ねぎなどを大きな鍋で炊き上げるスタミナ満点の炊き込みご飯です。
  • 私が拠点にしているキルギスのプロフとはまた一味違い、スパイスの使い方や油の加減など、ウズベキスタンならではの深みのある味付けが楽しめます。
  • タシケントにはプロフミュージアムと呼ばれる専門店があり、巨大な鍋で一気に炊き上げる様子はまさに圧巻です。

飲食店での注意点

  • 水道水は飲めないため、必ず売店やスーパーでミネラルウォーターを購入してください。
  • 観光客向けのレストランでは、料金に10〜20%程度のサービス料が加算されるのが一般的です。

バザールで破産!?可愛すぎる伝統刺繍「スザニ」

お土産選びもウズベキスタン旅の大きな楽しみです。特に刺繍雑貨の可愛さは、手に取るたびに財布の紐が緩んでしまうほど。

カラフルな刺繍雑貨の誘惑

バザール(市場)に足を運ぶと、スザニと呼ばれる伝統的な刺繍を施した布製品が所狭しと並んでいます。

  • クッションカバー、バッグ、ポーチなど、どれも色鮮やかで華やかなデコレーションが施されています。
  • 職人さんの手仕事を感じる温かみがありながら、バザールでは日本に比べてかなりお得に手に入れることができます。
  • 種類があまりに豊富で、どんな場所もきれいに飾ろうとするウズベキスタンの人たちの美意識が詰まっており、ついつい買いすぎて「破産しそう!」と思ってしまうほど魅力的なものばかりです。

お金と支払いの豆知識

  • 通貨はスム(UZS)を使用します。
  • 2025年時点の目安ですが、1,000スムは約11円ほどです。
  • 都市部ではクレジットカードが使える場所も増えていますが、バザールでお得にお買い物をするなら現金を準備しておきましょう。

ウズベキスタン旅行の準備と注意点

安心して旅を楽しむために、現地のルールやマナーをしっかりチェックしておきましょう。

ビザと入国・出国のルール

日本人は30日以内の滞在であればビザは免除されています。 パスポートの残存有効期間は、ウズベキスタン滞在期間プラス3ヵ月以上必要です。

入国時に2,000ドル相当以上の外貨を持ち込む場合は、税関申告が必要になります。 また、50年以上前に生産された美術品や工芸品などは国外への持ち出しに特別な許可が必要な場合があるため、バザールでの買い物には注意してください。

治安と撮影の注意点

治安は一般的に良いとされていますが、旅行者が気を付けるべきポイントがいくつかあります。

  • バザールや駅などの混雑する場所では、スリや置き引きに注意してください。
  • タクシーを利用する際は、事前に値段を確認するか、配車アプリを利用するのが安心。
  • すでに触れた通り、ミナレットなどの観光地でもドローン規制が厳しいため、安易に飛ばさないよう注意が必要です。

街歩きの豆知識

  • 外国人はパスポートの携帯義務があり、警察官に提示を求められることがあります(コピー不可)
  • 公衆トイレは有料の場所が多く、1回500スムから2,000スム程度が目安。
  • 電圧は220Vで、プラグは丸い2本ピンのCタイプが一般的です。

キルギスやカザフスタンに比べるとルールが少し厳格に感じるかもしれませんが、旅人を守り、街の秩序を保つため。 商売上手で元気な現地の人たちとの交流を楽しみながら、ルールを守ってスマートに旅を楽しみましょう!

活気あふれるシルクロードの旅へ

私が実際に行って感じたのは、ウズベキスタンは「中央アジアの大阪」のような元気な国だということ。商人が多く、どこも華やかにデコレーションされ、エネルギーに溢れています。

キルギスよりルールは少し厳しく、ドローン規制などには注意が必要ですが、世界遺産のプロフの美味しさや、破産しそうなほど可愛い刺繍雑貨は格別。バザールでお得にお買い物をする時間は本当に楽しいですよ。

日本人は30日以内ならビザ不要。直行便で約9時間、最高の冒険が待っています!

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sugiura

sugiura

アウトドア好きのマーケター。ユニークな体験を求めて国内外をさまよい、モンゴルをきっかけにキルギスにハマる。キルギス人は日本が好きなのに、日本が知らないのはもったいないと感じ、キルギスを知ってもらう活動のためにキルギス在住へ。ロシア語勉強中。