キルギスのロシア語留学学校レポ|授業内容・費用・初心者の壁とは?【Sugiのロシア語奮闘記2】
サラーム!中央アジア絶景乗馬旅アシュトラベルのSugiです。
ロシア語には、R(ロシア語表記は“р”)という巻き舌の発音があります。
スペイン語でもない、英語でもない、とにかく舌が震えないと発音できないR。
…ええ、案の定できませんでした。
キルギスに語学留学して1日目。優しい先生とまったりレッスン。だけどその裏では、巻けない舌と格闘する40歳の姿。
今回は、私が通う語学学校のこと、授業の様子、留学の現実など、
「本当に学びたい人」に届けたいロシア語留学のリアルをお伝えします。
私が通う学校
まずはキルギスでのロシア語留学を決めた私が、実際に通っている学校についてご紹介します。
学校の基本情報
私が通っているのは、キルギス国際大学 付属国際教育センター(Center for International Education)。
この教育センターはキルギス国際大学(Kyrgyz International University)と連携して運営されており、
キャンパスも同一敷地内。ビシュケク市内の中心エリアに位置しています。
キルギス国際大学自体は、学生数約4,000人を抱える半官半民の大学(2025年9月現在)。
その付属機関である国際教育センターも、キルギス共和国の認可を受けた正式な語学学校です。
そのため、長期の語学留学ビザを取得できるのも特徴のひとつ。留学期間は最短2週間からOKで、個人レッスン・グループレッスンの両方に対応しているそう。
📎 公式サイトはこちら:
http://kyrgyzrussia.g2.xrea.com/
※授業料・入学時期・ビザなどの詳細は変更があるため、最新情報は必ず先生に直接メールでお問い合わせください。
この学校を選んだ理由
正直なところ、日本語でキルギスのロシア語学学校を調べても、情報は本当に少ないです。
検索していくつか候補が出てきましたが、しっくりくる学校はなかなか見つかりませんでした。
そんな中でたどり着いたのが、このキルギス国際大学 付属国際教育センター。情報が多いわけではなかったのですが、手作り感あるホームページを見て、
「ここにはちゃんと“人”がいる」と感じたのが、第一印象でした。
マーケターという仕事柄、私は“パッケージ化された情報”には敏感です。
でも、この学校のHPは決して最新のデザインではないけれど、なんだか温かい空気が伝わってくるような気がしたんです。
語学って、どんな先生と、どんな雰囲気で学ぶかがとても大事。この直感は当たっていて、実際に先生に会った瞬間、「ここに通いたい」と自然に思えました。
タケナ先生との出会いとアポ取り
アポ取りの経緯
キルギスに留学することを決める前、実は一度旅行でビシュケクを訪れていました。
そのときに、「もしまた来るなら、ここでちゃんとロシア語を学びたい」と思い、いくつか学校を事前にリサーチしていました。
その中でも、今回選んだキルギス国際大学 付属国際教育センターには特に惹かれるものがあり、
日本にいるうちに、メールで直接アポを取っておくことにしました。
ただし――問題は、言葉です。
先生は基本ロシア語のみで、英語は少しだけ。
私はロシア語ゼロスタートなので、アシュトラベルの現地スタッフ・ヌリヤさんにお願いして、
初回の訪問には一緒に来てもらうことにしました。
初対面で「Sugiいいいい!」
ドキドキしながらセンターの入口を訪れたその日。
中から現れた女性が、私を見るなり満面の笑顔で叫びました。
「Sugiいいいいいい!!!」(なぜか語尾が伸びる)
…思わず、笑ってしまいました。
それが、今の私の先生──アクルベコバ・タケナ先生との初対面です。
第一印象は、とにかく明るくてエネルギッシュ、そしてとても気さく。
かしこまりすぎず、でもこちらの不安や希望をしっかり受け止めてくれる雰囲気に、「この人に教わりたい」と思えました。
レッスン内容と費用のリアル
料金プラン
2025年9月現在の先生のマンツーマンレッスンの費用は下記の通り:
- 🕒 1レッスン:80分(40分×2)
- 📅 週5日(平日)
- 💵 1回あたり15ドル
- 💰 1週間(5回)で75ドル
- 📆 1ヶ月で300ドル
- 🏷️ 9ヶ月または12ヶ月契約だと、月200ドルに割引あり
表にすると安く見えるかもしれませんが、他の方のブログを拝見すると、数年前までは「1回5ドル」という時代もあったようです。
それを考えると、ここ数年のキルギスにも、しっかりと物価上昇の波が押し寄せてきているのを感じます。
とはいえ、他の国の一般的な留学と比べるとかなりお安い印象ですね。
授業の進め方と特徴
授業にはあらかじめ決まったカリキュラムはなく、先生がその場のやり取りを見ながら、私の理解度やその日の状態に合わせて進めてくれるスタイルです。
語学学校でよくある「このテキストを毎週◯ページずつ進めましょう」といった形式ではなく、
もっと人間的というか、“会話ベースで深めていく感覚”に近いかもしれません。
そのため、
「文法を体系的に整理したい」「決まった教材で進めたい」という方には、
少し物足りなく感じられることもあるかも。
でも、私のように昼は学校、朝夕はリモートで旅の仕事をしながらの生活 というスタイルには、この柔軟さが本当にありがたいです。
その他費用について
長期で通う場合に必要なのが、学生ビザ(留学ビザ)の取得。これは入国後に、学校のセンターの人がやってくれます。
これは60日間を超えてキルギスに滞在する場合に必要で、60日未満の短期滞在であればビザは不要とされています。
なお、ビザには以下の2種類があります:
- シングルビザ(1回の入国に限る):7300ソム
- マルチビザ(出入りが自由):5500ソム
私が通う教育センターでは、マルチビザでの申請も可能で、その場合の発給手数料は7,300ソム(約12,000円弱)でした(2025年現在)。
ただし、取得手続きや必要書類は時期によって異なるため、具体的な手続きに関しては必ず外務省の海外安全ホームページを参照してください:
※私はこの件で実際に大使館に連絡しましたが…ちょっと大変でした。その話はまた別の機会に。
初日の授業レポート|アルファベットからフルーツ休憩まで
ロシア語の授業、いよいよ初日。“Здравствуйте”は言えるけど、会話はまだまだこれから──そんな状態でのスタートでした。
先生は基本ロシア語オンリーですが、少しだけ英語も通じます。わからない単語は図で描いてくれたり、ジェスチャーで補ってくれたり。
授業というより、ロシア語で過ごす時間そのものが学びになっている感覚でした。
巻き舌でつまずく
この日いちばんの壁は、“Р”。
英語の“R”でもスペイン語の“R”でもない、ロシア語特有の巻き舌音です。
事前にYouTubeで何度も練習したはずなのに、実際に声に出すと、
舌がまったく巻けない。
先生は根気よく「р-р-р…」と繰り返してくれましたが、私の口は空回り。
「日本語の“らりるれろ”の感覚でいくと、秒で詰む」
まさにそれを痛感した初日でした。
アルファベットもクセ者揃い
巻き舌だけでなく、アルファベットの見た目と音のギャップにも混乱。
例えば:
- “Н”は “N”
- “Р”は “R”じゃなく“巻き舌のR”
- “В”は “B”ではなく“V”
一文字ごとに頭の中で“変換”が必要で、
英語感覚をいったんリセットする必要があると感じました。
休憩時間もロシア語の練習に
授業の途中、先生がふと自分のおやつのナシを取り出し、これ、食べる?」。
ナシを受け取りながら、「ナシってロシア語でなんて言うんですか?」と質問すると、
「груша(グルーシャ)」とゆっくり発音してくれました。
こうして何気ない時間も、全部がロシア語の練習になる。
語学留学の醍醐味を、さっそく体感したひとときでした。
キルギスでロシア語を学ぶという選択肢
授業料や滞在費の安さから「留学先としてのコスパ」が語られることの多いキルギスですが、それだけでは語りきれない魅力があります。
留学費用はかなりリーズナブル
授業料に加え、住居費や食費、交通費など、生活にかかるコストも全体的に低めです。短期〜中期の語学留学で「しっかりロシア語に触れたいけれど、費用は抑えたい」という方には、十分すぎるほど納得できる選択肢です。
安全面の印象/自然の中での暮らし
中央アジアという響きに不安を覚える方もいるかもしれませんが、ビシュケクは比較的落ち着いた街です。
物売りの客引きや観光トラブルも少なく、過ごしやすさという意味では東南アジア以上かもしれません。
車の運転はやや荒めですが、全体として治安面で過度に心配する必要はないと感じています。
そして何より──町のすぐ外には、驚くほど美しい自然が広がっています。
週末の乗馬トレッキングや自然との距離感
ビシュケクは自然へのアクセスが抜群。バスやタクシーで30分も走れば、渓谷や山、温泉にたどり着けます。馬に乗って谷を進む「乗馬トレッキング」や、週末の星空キャンプなど、語学のインプットと自然体験のアウトプットが地続きになっている感覚があります。
“暮らすように学ぶ”ができる国。それが、キルギスです。
こんな人におすすめです
- ロシア語を本気で学びたいけど、他の国には行きにくい場合
- 費用を抑えながら、できるだけ多くロシア語に触れたい人
- “せっかくなら旅っぽい要素もほしい”という好奇心のある人
- 治安や人の雰囲気を大切にしたい人
- 自然の中で過ごす時間や、少し不便だけど豊かな暮らしに惹かれる人
キルギスに来るなら、旅も楽しもう

せっかくキルギスに滞在するなら、勉強だけで終わらせるのはもったいない。週末の息抜きにぴったりな街歩きツアーから、草原や湖をめぐる本格アドベンチャーまで──
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sugiura
アウトドア好きのアラフォー編集者。ユニークな体験を求めて国内外をさまよう。デジタルデトックスに憧れて旅に出るも、結局パソコンを手放せないのが悩み。